弁護士費用特約とは?
個人賠償責任保険 は加害者になったときの補償ですが、弁護士費用特約は被害者になったときに補償してくれる保険になります。
JCBトッピング保険 では弁護士費用サポートプラン、 三井住友VISAカードのポケット保険 でも弁護士費用特約として加入することができます。
個人賠償責任保険とは加害者と被害者の立場が反対ですが、弁護士費用特約も日常生活におけるリスクに備えられます。
そこで、JCBトッピング保険とポケット保険の弁護士費用特約について調べてみました。
弁護士費用特約の保険料
弁護士費用特約の毎月の保険料は以下のようになります。
JCBトッピング保険 弁護士費用サポートプラン |
・月額330円(年額3,960円) |
ポケット保険 自由設計プラン 弁護士費用特約 |
・月額300円(年額3,600円)+入院補償40円/月 (注)特約のため別途傷害入院補償40円/月が必要 |
ポケット保険については特約となっているため、1日あたり500円の傷害入院補償を付けると月額40円アップします。
弁護士費用特約300円/月を足すと、月額340円、減額にして4,080円となります。
弁護士費用特約の補償対象者
一般的に、弁護士費用特約では、契約者本人に加えて子供も補償対象になります。
ただ、保険会社によって対象範囲が変わってきますので、ここではJCBトッピング保険とポケット保険についてまとめてみました。
JCBトッピング保険 |
・契約者本人 ・未成年かつ未婚(これまでに婚姻歴がないこ)の子 |
ポケット保険 |
・契約者本人 ・配偶者 ・同居の親族(本人または配偶者の6親等内の血族、3親等内の姻族) ・別居の未婚(これまでに婚姻歴がない)の子 |
ポケット保険は個人賠償責任保険と同様の対象者となっている一方で、JCBトッピング保険は契約者と子供のみとなっています。
弁護士費用特約の補償内容
弁護士費用特約は、以下の2つの補償で構成されています。
- 弁護士に法律相談を行うときにかかった費用を補償する「法律相談費用」
- トラブル解決のために弁護士に委任した費用を補償する「弁護士委任費用」
それぞれの補償について以下のように保険金が設定されています。
JCBトッピング保険 |
・法律相談費用10万円(自己負担金1,000円) ・弁護士委任費用200万円(自己負担割合10%) |
ポケット保険 |
・法律相談費用10万円(自己負担金なし) ・弁護士委任費用300万円(自己負担金なし) |
JCBトッピング保険には免責(自己負担金)が設定されているので注意が必要です。
たとえば、弁護士費用が上限の200万円かかった場合、自己負担金として20万円が必要になります。
補償対象になる具体的な事例
JCBトッピング保険で明示されている具体的な補償事例を集めてみました。
- 路上で歩行中に他人が運転する自転車に追突され、ケガをした。
- 近所に住む若者に自宅の壁に落書きをされた。
- 画廊から本物といつわられて、偽物の絵画を売りつけられた。
また、ポケット保険にも以下のような具体例が示されています。
- 上階からの水漏れで家財が壊れ、相手方に修理を請求したが応じてくれないため弁護士に法律相談を行った。
- 歩行中に自転車に追突され骨折して入院した。相手方に治療費を求めたが金額が折り合わないため、弁護士に法律相談を行った。
- 学校で息子が他の子どもにつき飛ばされてケガを負った。相手方の親に治療費を請求したが応じてくれないため、弁護士に法律相談を行った。
特に、自転車事故は発生する可能性が高く、大けがにつながるケースもあります。
加害者なら個人賠償責任保険、被害者なら弁護士特約で補償されます。
補償外の事例
同じようにして、JCBトッピング保険における補償外の事例を集めてみました。
- 自動車または原動機付自転車による被害事故に関するトラブル
- 医療ミスによる被害事故に関するトラブル
- 騒音、振動、悪臭、日照不足による被害事故または人格権侵害に関するトラブル
- 借金の利息の過払金請求に関するトラブル
- 職務遂行におけるトラブル
ポケット保険は具体例ではありませんが、以下のような例が示されています。
- 故意または重大な過失
- 自殺・犯罪行為
- 自動車等の無資格運転または酒気帯び
- 住宅または日常生活用動産の詐取または紛失
- 業務用動産の損壊または盗取
- 仕事中の事故
- 診療、投薬、マッサージ等の外科的手術その他の医療処置
- 電磁波障害
- 日照権、騒音、悪臭
- 地震もしくは噴火またはこれらを原因とする津波
自動車との事故では弁護士費用特約の補償外となるため注意が必要です。
また、仕事中の事故も対象外となっています。
まとめ
今回、 JCBトッピング保険 と 三井住友VISAカードのポケット保険 の弁護士費用保険と比較してみました。
毎月の保険料は330円程度でほぼ同様ですが、弁護士委任費用の上限が200万円と300万円の差があります。
また、JCBトッピング保険では「未成年かつ未婚の子」に補償対象者が限定されています。
さらに、ポケット保険の免責(自己負担金)はゼロ円に対して、JCBトッピング保険では弁護士委任費用の10%が自己負担と大きな違いとなっています。
ほぼ同じ保険料なので、補償対象者が広く自己負担金も少なくなる ポケット保険 のほうがおすすめです。
ポケット保険は三井住友VISAカード会員専用の団体保険ですが、 三井住友カードが発行するクレジットカードがあれば加入することができます。
加害者になったときに備える 個人賠償責任保険、被害にあったときのための弁護士費用特約。
この2つの補償があれば、安心して 日々を過ごせそうです。
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